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神田精養軒破産

2009 - 02/25 [Wed] - 19:50

 菓子メーカーでは、数少ない良心的な企業だっただけに、今回の破綻は残念としか言いようがない。

 神田精養軒が自己破産申請へ

 この会社はもともと「自分の理想の菓子を作りたいという」望月継冶氏が、当時勤務していた精養軒ホテルの製パン部門から独立して創業した会社である。以後望月氏は、自社製品は自前の畑で取れた作物から作るなど「食の安全」を会社ポリシーに掲げて商品開発を進め、マドレーヌなどの大ヒット商品を生み出した。食パンも
 「日本で食べられる食パンは、アメリカのように小麦粉が有り余った国のパンだ」
と批判し、日本独自のパン食文化を作ることを提唱した。
 最近言われている「食育運動」の先駆けとして、日本の食卓改善にも積極的にもかかわっていたが、このことを知る人間は多くない。彼は’70年代の日本の食卓を「オカアサンヤスメ」と皮肉った。
 オ=オムレツ
 カア=カレーライス
 サン=サンドウィッチ
 ヤ=焼きそば
 ス=スパゲティー
 メ=目玉焼き
 望月氏は、これらのメニューを子供に出す母親たちを
 「子供の好みのままに、手軽なものばかり食卓に供しており、その好みにしても、大人たちがそう仕向けたに過ぎない」
と痛烈に非難していた(1978年1月25日・読売新聞)。そしてノルウェー・オスロの朝食を世界一と喧伝し、その普及活動に全力を注いでいたが、残念ながら、その目論見は外れた。

 社員を大事にする会社としても知られており、高卒7年目の社員でも持ち家を持てるようなシステムを構築していた。入社後毎月2万(ボーナス時3万)を財形貯蓄すると、入社7年目には大体300万円近く貯まっている。この金額を頭金に当て、会社が保証人になって金融機関のローンを組み、住宅を購入するという仕組み。ここまではどこの会社でもやっているそうだが、この会社はここから先が変わっていた。
 会社が土地を買ってマンションを建て、それを社員に原価で分譲したのである。だがそれでも独身者にとっては、月々のローン返済の負担は決して軽くない。そこで会社は独身者対象の借り上げ制度を導入した。
 マンションの部屋は3DKだが、まだ独身の部屋所有者には広すぎる。そこで会社は空いたスペースを借り上げ、それを独身寮代わりにして、若い社員(最大4人)を同居させる施策をとった。その代わり、会社は家賃として部屋所有者に月4万円を支給する。部屋所有者はそれをローン返済に充てられるので、月々の負担はぐんと軽くなる。同居人は「寮費」として月1,000円を会社に払うだけ。部屋所有者は結婚などで同居人に出てもらいたい場合は、半年前に通告すればよい。
 またこの会社は自社で託児所を運営していた。既婚者がマンションを購入しやすくするとともに、夫婦共稼ぎを支援し、ローン返済を楽にしてやろうという親心からである。社宅を制度を導入するかわり、プライベートでも監視の目を光らせる大勢の大企業より、はるかにまっとうな制度だと思う(1977年11月17日・日本経済新聞)。
 私が神田精養軒の名前を知ったのは、今は亡き叔父が買ってきてくれたチーズケーキがきっかけだった。ほんのり甘いチーズクリームとラム酒に漬け込まれたレーズンが醸し出す味のハーモニーは、まだ小さかった私にとっては憧れの存在だった。子供の小遣いでは高くて買えない代物だったが、味とポリシーを考えれば、この値段は決して高くないと思えるようになったのは、大人になってからだった。
 学生時代、一度だけこの会社の本店を訪れたことがある。バブル時代絶頂期であったにもかかわらず、本社も同居するそのビルは古ぼけ、今にも崩れ落ちそうだった。店内は暗くて人気がなく、陰気な空気が漂っていた。何を買ったのか、買わないで外に出たのか忘れてしまったが、その雰囲気はこの会社の暗い将来を暗示しているかのようだった。そして、その予感は不幸にも的中した。
 創業者は自分の理想のパン作りの夢を実現すべく、義務教育を終えた息子をドイツに修行に出し、穀物、パン、そしてそれらを作るのに必要な機械や設計についての技術を習得させた。だが経営者としての能力は父に比べて乏しかったのだろう。私がそのとき感じた本店の雰囲気は、それを反映していたのかもしれない。
 自力での経営が立ち行かなくなり、3年前から別会社の子会社として再スタートを切ったのだが、親会社が経営破綻し、無念の破産宣告となった。ここの製品をこよなく愛するファンは多い。ネット上には
 「せめて、レシピだけでも保存してほしい」
という声が渦巻いている。この会社が良心的な企業グループと出会い、かつての輝きを取り戻す日が来るのか。ファンは、そのときがくるのを切に待ち望んでいる。 

つい先日知りました 

美味しいお菓子が食べたい!!

最近店舗みないけど、、ネットならっとおもって
検索したら倒産してたなんて

信じられない&残念でなりません。

凄く凄く良心的なメーカーでしたよね。
また日本の良心が一つ無くなってしまった
という感じです。 _| ̄|○ il||li 

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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