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非正規失職21万人

2009 - 05/31 [Sun] - 10:23

 人員削減の波は「正社員」にも波及。
 ぎすぎすした空気が、これ以上広まなければいいが…

 非正規労働者の失職21万人 正社員も3万7千人に

 失業率の増加傾向が止まらない。問題なのは、失業者はこれまで派遣など「非正規社員」が中心だったのだが、今は「正社員」にまでリストラの波が及んできたことだ。
 一昨日、私が運営する読書BLOGサイトに、雨宮処凛の「生きさせろ! 難民化する若者たち」の書評(のまねごとだが)をアップしたのだが、アップする際にこの本を改めて読み返してみて、この頃から労働環境の悪化を指摘する人はいたのに、メディアは何をやってきたのかと思わずにいられなかった。
 彼女は元々「右翼活動家」として世間に登場したが、イラク戦争や北朝鮮訪問を繰り返すなど、その後の活動は徐々に「左」に傾倒し、今は「反貧困ネットワーク」の幹部として「反・貧困」を叫びつつ、全国を飛び回っている。彼女が「反貧困」活動に傾倒するようになったのは、彼女自身「画家になる」夢を抱いて上京したが夢破れ、生活のためにアルバイトを転々とする日々を送ったことがきっかけだった(私自身も、生活のために仕事を転々としている。生活できないため、今は生活保護を受給している)。
 正社員はまだましだろうと思っている、このサイトの数少ない読者の皆さんへ。その考えは甘い。彼女の弟さんは,当時契約社員として働いていた会社から「管理職にしてやる」という誘い文句に乗って「正社員」になったが、会社から労働基準法を無視した労働を強いられ、ほとんど過労死寸前になるまでこき使われ、ボロボロになって退社した。
 読書BLOGには、雨宮姉弟のことに絞って書いているので、このサイトではその件について若干補足したい。「生きさせろ!」には、派遣先で死んだり大けがしたりするに遭いながら、法律で禁止されているはずの「二重派遣」のために責任の所在が曖昧になってしまったケース、上司の度を超えたパワハラで心身共に追い詰められ、自殺した正社員、学資を稼ぐために派遣会社に登録したが、派遣先で契約外の業務をさせられたあげく自殺した派遣社員、夫婦とも派遣社員で、子連れで全国を転々としているケースなどが紹介されている。なかには「これって自己責任でしょう?」というケースもあるが、この本で取り上げられているケースのほとんどは「自己責任」とは全く違う、理不尽きわまりないものある。作者が「フリーター」生活に突入した’90年代後半、フリーターは「サラリーマンと違う生き方を代表するもの」としてもてはやされていたのだが、その陰で財界は、将来やってくる「経済のグローバル化」に備え、労働者の雇用・解雇が自由にできるような政策を実施できるよう、裏で画策していたことをこの本は明らかにしている。

 「雇用の自由化」の結果、労働現場は想像以上に荒んでいる。雨宮さんの弟さんは「会社を辞めろ」との家族の再三の懇願に「人がいないから、辞めたくても辞められない」といっていたそうだ。必要人数に充足していないにもかかわらず、儲け優先主義で社員を心身共にボロボロになるまでこき使い、その一方で史上空前の利益を上げる経営者・会社が出てくるのも当然のことだ。「団塊の世代ジュニア」は、別名「ロスト・ジェネレーション時代」といわれ、職にあぶれた人間が多いといわれているが、彼等の多くは「人並みに就職して、人並みの生活を送りたい」と思っている。だが経営者は「おまえらは部品だ」とばかりに彼等に残酷な仕打ちをする。
 本人の能力を超えた過剰なノルマ・目標を押しつけ、未達成だと暴言・暴言を浴びせるパワハラ上司達。世間の常識が全くないのに「数字がとれる、仕事ができる」という理由でちやほやされている「エリート社員」達。彼等にとって「経済のグローバル化」時代はまさしく「我が世の春」なのかも知れないが、その恩恵にあずかれるのは、ほんの一握り。成功者は貧乏人を「ひがんでいる暇があるなら、自分を磨け」と上から目線でいうが、生活資金の捻出すらままならない「ワーキングプア」の人間が、「自分磨き」にかけられる手間暇金があるわけないだろう。この話を書いていて、フランス革命の時「パンをよこせ!」と叫ぶ群衆に対し、「パンがなければ、ケーキを食べればいいのに」と怒鳴り返したという、フランス王妃マリー・アントワネットの逸話を思い出した。
 余談だが、雨宮さんの弟さんが勤めていた会社は、テレビCMで「全国展開」と叫んでいる某大手家電量販店である。この会社の極悪非道ぶりについては「生きさせろ!」に詳しく出ているし、読書BLOGでも書いたのでそちらを参照して欲しいのだが、メディアがこの会社の労働問題を取り上げないのは、広告収入源に苦しむマスコミ業界にとって、この会社がいわゆる「太い客」であり、不祥事を取り上げることで広告収入源をもたらすから、クサい物には蓋をしておこうというメディアサイドの思惑が透けて見える。
 また、この会社の「イメージキャラクター」は、セレブ御用達大学を出た有名俳優の2世であり、同じくサラ金のテレビCMに出ている某有名女優は、大企業の幹部を父に持つ(もちろん、彼女もセレブ御用達大学の出身である)。彼らは、ワーキングプア層から怨嗟の目で見られている(少なくても私はそうだ)かも知れないが、あちら側の人間側から見れば「貧乏人が何を抜かすか」と思っているだろう。
 都合の悪いことにはシランふりを決め込もうというのは、何もメディアだけではない。学校、特に大学でも非常勤スタッフの解雇(「雇い止め」とはあえて書かない。この言葉は欺瞞そのものだ)を取り上げるメディアは、独立系を含めて皆無に近い。理由は簡単で、記者は「学閥」に縛られているから。自分が卒業した学校の不祥事を取り上げる酔狂な記者は存在しないし、いたところで、先輩・動機・後輩・恩師など「学閥」および「学校関係者」に寄ってたかって潰されるのがオチだ。ふだん「格差解消」「貧困撲滅」を叫んでいる「大学教授」達が、自分の問題になると口を閉じるのは、端から見たら誠に滑稽である。
 もちろん「ワーキングプア」達だって黙っていない。「生きさせろ!」には反撃ののろしを上げる彼等の模様が収録されているし、こちらのBLOGでは、派遣社員・非正規社員が労組を結成して、会社と団体交渉をする様子を報道する記事が掲載されている(いかなる理由からか、この記事はネットでは掲載されていない)。だが本来は、彼等「非正規社員」「派遣社員」を救済するのは、「連合」「全労連」といった大規模労組の仕事じゃないか。彼等がそういうことをやらないのは、自分達も「非正規・派遣」社員いじめに荷担しているからである。私が勤めている会社の労組は共産党を支持する労組「全労連」傘下の労組だが、やっていることは、彼等がことあるごとに批判している「連合」と全く同じである(詳しくは、このBLOGの「職場」を参照してください)。田中康夫が連合・全労連を「正社員クラブ」と揶揄するのも当然だ。
 今の「階層社会」は「政財官」に加えてメディア・学会、さらには治安機関や労組まで加わり、恐るべき団結力で既得権限を守ろうとする連中と、それ以外の「ワーキングプア」で成り立っている。既得階層が持つ所有権の壁は厚いが、何とかしてこれを打ち破らなければならない。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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