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稲増先生のコラムより
先月22日のBLOGのの記事で、たまたま見た某民放女子アナの、現地レポートについての感想を述べた。その中で私は
「この取材は『私だって世界の貧困問題に関心があります』ということをアピールするためのポーズだろう」
という趣旨のことを書いたのだが、そう思っていたのは私だけではなかったようだ。
主宰するゼミから、多くの女子アナウンサーを輩出している法政大学教授・稲増龍夫氏も、これと似たようなことを感じていたのだ。教授は6月26日付の東京新聞コラム「言いたい放題」で、その女子アナウンサーが伝えた「現地報道」について言及している。その女子アナウンサーとは…フジテレビ・中野美奈子。
彼女が訪問したのは「世界一平均寿命が短い国」で、10年ほど内戦状態にあったアフリカ・シエラレオネ共和国。教授のコラムによれば、この国も「貧困」で苦しむ多くの国同様、衛生環境は劣悪で、学校教育も満足に普及していない。取材クルーもシエラレオネの人々から
「どうせ金儲けのためなんだろう」
とばかりに取り囲まれるなど、かなり情勢は緊迫していたようだ。
教授もそう思ったようで、彼女の態度は「今にも逃げ帰りたい」というホンネがありありだったと書いている。だが同時に教授は「それは今の日本の若い女性の正直な反応で、だからこそ意味がある」という趣旨フォローを付け加えるのを忘れない。そして、彼女をこの国に送ったのは、厳しい現場を体験させて彼女を育てたいという、スタッフの親心があると述べる。
とはいえ、彼女がどこまでスタッフの「親心」に答えられるかは今のところ未知数。
何しろこの人の実家は、地元でも有数の「セレブ」であり,女子アナとして入社後も(本人は「報道局志望」だったらしいが)「花の女子アナ」としてチヤホヤされてきた。そんな人間に今更「弱者への思いやりをもて」といわれても、当人は戸惑うだけだろう。
テレビ局の看板番組を任されたとはいえ、番組内の彼女は浮いていることが多いという。彼女が番組内で立ち位置を確保できるかは、これまで関心がなかった「社会問題」に、どれだけ関心を持てるかにかかっている…といっても、こちらは全く期待していないのだが。
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