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水俣救済法きょう合意

2009 - 07/03 [Fri] - 11:17

 これで「問題は解決した」と思われては困るのだが…

 水俣救済法きょう合意 今国会成立確実に

 この法案のポイントは2つある。
 ひとつは「水俣病」の認定範囲を広げること。
 もう一つは分社化を認めるかわり、保証金を全部支払うまで加害企業「チッソ」の解散を認めないこと。

 「水俣病」は、日本で最初の公害といわれている。1953年頃から、水俣付近で漁村地区などで猫などが不審な死を遂げ、特異な神経症状を呈して死亡する住民が多数発生した。3年後、化学工業会社チッソ系列病院の院長が「原因不明の中枢神経疾患」として、5例の患者を水俣保健所に報告、しかし原因究明には時間がかかり、熊本大学医学部水俣病研究班が、水俣病の原因物質は、チッソ(当時の社名は「新日本窒素肥料株式会社)水俣工場が垂れ流した有機水銀であると公表するのは、保健所への最初の報告からさらに6年間を待たなければならなかった。その間、チッソは自社の責任を否定し続け、同業他社もこれにならった。
 当時のチッソ経営陣は、一度は責任を認める態度をとったものの、すぐに被害者と対立するようになった。被害者側はチッソの株式を購入して株主総会に参加するなどしたが、それらの対抗手段は、会社側の暴力的手法でことごとく弾圧され、警察も会社の組織的暴力を黙認した。それによって、片目失明・脊椎骨折などの後遺障害を負った写真家がいたにもかかわらず、である。当時のチッソ社長は被害者に「庶民が何を言うか」「貧乏人が腐った魚を食べて病気になった」などと暴言を吐き、その映像が残っているそうだ。
 被害者は全国各地で裁判を起こした。1987年の熊本水俣病の第三次訴訟(熊本地裁)で、初めて国と県の責任を認めた判決がくだり、17年後に最高裁で判決が確定した。しかし、その後も未確定患者の救済を求める住民訴訟は後を絶たなかった。今回の政治決着は、それらの動きを受けてのものだった。

 公害発生から半世紀以上経過し、患者の高齢化も進むことから、一刻も早い救済を求める患者・家族も少なくない一方、チッソの分社化は「会社の責任逃れである」と反発する原告も少なくない。この問題を長年追いかけてきた、私の知人である環境ライター・奥田みのり氏は,この和解案について
 「救済される人が7~8割だという話ですが、この数字の分母は、水俣病被害者の総数ではなく、現在、自分は水俣病だから、そう認めて補償してくれ!と声を上げている人が7~8割という意味であり、偏見や差別を恐れて声を上げられない人が、たくさん、不知火会沿岸にはひそんでいる」
と,今回の与野党合意に反発している。民主党は水俣病に関して、当初は別の和解案を提示していたが、いかなる理由からか方針転換し、これまで和解案協議に関わってきた議員を、与野党協議から外した上で和解案合意にこぎ着けたが、奥田氏はこれについても「民主党の重大な裏切りだ」と自らのブログで憤っている。民主党・国民新党は衆参両院ともこの和解案で議決にこぎ着ける構えを見せているが、共産党・社民党はいずれも「チッソの分社化は認められない」と、今回の合意案に反対の姿勢を見せている。
 合意の背景として、チッソの経営状態もある。この会社は長年赤字決算が続き、経営が立ちゆかなくなっている。分社化して黒字部門を別会社として独立させ、赤字部門は株式を売却して精算する計画だったのだが、「分社化は、被害者切り捨てにつながる」という被害者が反発し、分社化計画は遅々として進まなかった。今回の合意で、水俣病被害者全員の保証金を払うまで、チッソの株式は売却できないことになった。
 地元・水俣にとってもチッソの存在は大きい。チッソ水俣工場で働く従業員は約570名、関連会社を入れれば、従業員数はその数倍になる。「チッソ」の納税額は、水俣市の税収の1/6を締める「上得意様」である。日本全国の商店街ででシャッター通りが増える中、チッソの経営状態はもろに水俣市の財政に反映される。「チッソ」と水俣市は切っても切れない関係にあり、観光業界、漁業関係者らの「水俣病のイメージを払拭したい」とする思惑もちらつく。
 だが「経営の安定」は、「命」の安全があって初めて成り立つものだと思う。行ってみれば今回の和解案は、チッソのこれまでの不義理を、国が肩代わり(しかもチッソに有利な形で」)したようなものだ。それでもチッソ経営陣は、今回の合意案締結まで,保障問題に難色を示していたという。
 今回の急転直下の合意劇は、近づく「国会解散の陰」もあると思われる。合意案締結前に国会が解散したら、患者救済はまた遅れる、だったら多少のことは目をつぶって「解決した」というアリバイを作ろうという政治家の狙いも透けて見えるが、そちらがホンネだとしたら、被害者をあまりにもバカにしていないか?
 一企業の蛮行によって、地元住民の人生はめちゃくちゃにされた。その事実は、限りなく重い。
 それまでの恨み辛みは、近々行われるだろう総選挙で晴らすしかないだろう。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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