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画家・忌野清志郎

2009 - 09/07 [Mon] - 09:41

 「しろかねの森」を訪れたあと、「個展 忌野清志郎の世界(以下、清志郎)」鑑賞のため原宿に足を運ぶ。原宿なんて、最後に訪れたのはいつだろうか?その時はねっと上で知り合った某ジャーナリストと、とある集会でばったり出くわし、そのまま彼の知り合いと一緒に飲みに行った。その場所というのは、雑居ビルある小さなスペースで、マスターが日替わりというバー。某ジャーナリストはそこで知り合った女の子と会話に夢中になっている。退屈に感じたのか、連れ添いの女性は私に
 「ねえ、おなかすかない?なんか食べに行こうよ」
と誘ってきた。私は曖昧にその誘いをごまかしたのだが、もしあの時彼女の誘いに乗っていたら、どんな展開になっていたのかな~などと、返す返すも残念に思うことがある。
 おお、話が脱線してしまった。清志郎の話だった。
  「清志郎」を鑑賞したのは平日午後。HPには「時間によっては、入場制限することがあります」という断りがあったので、入るのに時間がかかるのだったらイヤだなあと思っていた。幸いその時は、すんなり入場できたが、平日午後とは思えないくらいに、会場はファンでごった返していたのには驚いた。若い入場者が多かったのは、学生はまだ夏休みだったからだろうと思われる。
 もともと彼は、美大への進学を希望していたらしいが、いかなる理由からか、彼は大学に進学せず、音楽家になった。だが絵の才能は本物で、小学校時代に描かれた絵画は、彼の卓越した造形力を確かめることができる。初期の名曲「僕の好きな先生」は、高校時代にお世話になった美術教師のことを謳った作品だが、かつての教え子に歌のテーマに取り上げてくれて、先生もうれしかったに違いない。

 清志郎の画風を、一口で言うのは難しい。基本はフォーブニズム(野獣派)の影響を受けているが、展示されていたポスターにはロシアン・アバンギャルドの表現様式を利用した作品も展示されているし、黒で書かれた作品には、たくましさと繊細さを併せ持った表現を見ることができる。
 これらの作品に共通しているのは、対象への暖かい視点、弱者への思いやり。子供の肖像には、親と手、子供達にたっぷり愛情を楚々いていることが、作品からひしひしと伝わってくるし、複数展示された自画像を見て、描かれた時点で彼が何を考えていたかをあれこれ想像するのも楽しいだろう。2006年に描かれた自画像をみて、衝撃を受けたファンも多いだろう。その作品は抗がん剤の影響からか、頭が丸坊主になっている自分を描いた作品なのだが、それだけでもガンとの壮絶な戦いを見て取れる。
 そして、彼が終生持ち続けていた「体制への批判精神」は、作品の中にも随所にみてとれる。2004年に描かれた、Tシャツ用の原画には
 「僕は戦争が大好き。アメリカの言うことは何でもきくぜ」
 「戦争。バカの集まり」
 「ライオンハート。お前が死ねよ」
と、時の小泉政権を痛烈に非難する言葉が踊っている。作品集の中には収録されていないが、会場にはマンガに夢中になっている「バカとの」を風刺する作品も展示されていた。モデルが誰であるかは、清志郎のファンでなくてもわかるだろう。
 別の世界へと旅立つ2ヶ月前の作品「39!BABY!」は、デビュー39周年を迎えたファンへの感謝の気持ちが込められた作品である。ファンだったら、タイトルは「感謝=サンキュー」という言葉と「デビュー39周年」がかけられていることに気がつくはず。描かれた2つの山を、女性の乳房で表現しているのは、コンサートの度に「愛し合っているかーい、ベイベ-!!」と絶叫していた彼らしい。彼は女性を単なる「性的な対象」ではなく、尊敬すべき対象として捉えていたのだ。
 会場内では、日替わりでビデオを上映している。私が見たのは、男同士の濃厚なキスシーンで世間に衝撃を与えた「い・け・な・いルージュマジック」のビデオクリップ、10年前に発売され、物議を醸したパンクアレンジの「君が代」が盛り込まれたビデオ。パンク「君が代」では、同じ河岸をフレーズを変えて歌い、最後にアメリカ国家の冒頭に流れる音楽をアレンジしているという、いかにも世間を挑発し、揶揄するのを身の上とする彼らしいアレンジである。彼はこのアレンジで「日本は、何でもアメリカのいいなりだ」と、時の政権を皮肉ったのである。
 展示されていた作品がガタガタ揺れたのは、ビデオの大音響が会場内に鳴り響いていたからだが、私は清志郎の霊が会場内にやってきて
 「展覧会に遊びに来てくれて、オレはうれしいぜベイベ-!」
と叫んでいたからだと信じたい。
 ああ、清志郎とあえた不思議。
 私は、彼と出会えたことに感謝したい。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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