貧乏人が綴る、以前運営していたHPの日記コンテンツを引き継ぐブログ。

  平和を希求する中年男PSILAのつぶやきのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> 日記 > M・ムーア監督来日  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

M・ムーア監督来日

2009 - 12/04 [Fri] - 16:00

 昨日、ドキュメンタリー映画監督&作家のマイケル・ムーアが、NHKの報道番組「クローズアップ現代」に出演し、国谷祐子キャスターと対談する様子を見た。映画「華氏911」「シッコ」、ノンフィクション「バカでマヌケなアメリカ白人」「やいブッシュ!世界を返せ!」の著作物で日本でも人気がある人だが、意外なことに、来日は今回が初めてである。日本では精力的に記者会見をこなし、今日は大阪芸術大学で、特別講義を行うそうだ。この講義の招聘元は、かつて国内でセンセーショナルな話題を呼んだ「ゆきゆきて、神軍」を撮影した映画監督の原一男教授だそうだ。
 彼の映画監督としての原点は、生まれ故郷にある。彼は自動車産業の盛んな街で生まれ育った。だが自動車工場が閉鎖されると、自動車産業で働いていた労働者達は一斉に仕事を失った。家賃や高額な医療費の負担に耐えられず日々の生活に困窮し、ホームレスの境遇に甘んじたり家族離散の目に遭う一方で、彼らを苦境に追いやった経営陣はなにごともなかったように高額な報酬を受け取り、何の痛痒も感じないことに憤りを持つようになった。最新作『キャピタリズム-マネーは踊る-』は、おりからの世界金融恐慌もあり、彼の資本主義に対する疑念をストレートに出した作品に仕上がっているそうだ。
 もっとも、監督自身は資本主義を否定していない。昨日のインタビューでも、問題はお金を稼ぐことではないと断り、こう続けた。
 「私は20年も資本主義を見続けてきた。今の経済は不公平で、民主主義に反していると思う。一握りの人間に富が集中し、残りの人の富を集めてもかなわない。問題は、金持ちを守るシステムがたくさんあり、貧しい人が富の分け前をもらうのに苦労していることだ。ローンを抱える人のうち1/8は支払いが滞り、崩壊状態だが、誰も助けてくれないのが今の資本主義だ」と。
 「グローバル経済」が進むにつれ、貧富の差は絶望的なくらいに開いた。労働者と経営陣の年収格差は、おそらく数千倍、いや数万倍にも達しているだろう。労働者達はコツコツ働いてアメリカの産業を支えてきたのにあっさり解雇され、塗炭の苦しみを味わっているのに、経営陣は何事もなかったように贅沢な生活を送っている。その最たる例が、巨額な公的資金を手投入して何とか生き延びながら、何ら反省もなく以前よりも贅沢な生活を送っている金融業界だ(このブログを見て「オマエの認識には間違っている」という人もいるかもしれない)。監督の憤りは、どうしようもなく広がった格差を容認する風潮に向かっているのは確かだ。

 監督の憤りは、メディアにも向かっている。「三大ネットワーク」に代表されるアメリカのメディアは、ことあるごとにアメリカのやっていることを自画自賛し、貧乏人の視点で報道することをしないどころか、彼らを悪い方向に煽っていると訴える。監督によれば、生活困窮者の多くは生きるのに必死で、政治について考える時間をもてないのだそうだ。そこへ、メディアの扇動報道が加わればどうなるか?彼らの多くは思考停止状態になり、ひとたび戦争が勃発しようものなら「誰かが我々を殺そうとしているから、こちらから攻撃して侵略すべきだ」(ムーア監督)になってしまう。そんなこんなの諸々のストレスが積もり積もった結果、困窮者達の多くは縮こまってしまったと、彼は嘆く。彼自身も大メディアから攻撃され、中傷や脅しに耐えてきたが、自身が信じることを訴え続けてきた。しかしその彼もインタビューで「疲れた」など、精神的にはかなり追い詰められていることを窺わせた。
 新作『キャピタリズム~』について、監督は
 「皆が立ち上がり、声を掛け合う。その気持ちを帰宅しても持ち続け、具体的な行動を起こすことを祈る」
 という趣旨のメッセージを視聴者に捧げた。今度の映画ではいいたいことを盛り込んだので、しばらくの間は映画制作から遠ざかると発言し、今後の活動については本を書くかも知れないと答えた。
 だが、彼がじっとしているかどうかは疑問だ。オバマ大統領に関する質問に対し、ムーア監督は、変革を約束したオバマが約束を破れば、私だけでなくみんな厳しく非難するだろうと訴えている。実際、オバマの米兵アフガニスタン増派について、ムーア監督はこれを非難し、オバマに手紙を書き、ブログに今回の決定を非難するコメントを寄せている。休むというのは一種の社交辞令に過ぎず、なんかあったらあの巨体を揺らし、世界中を駆け巡るに違いない。
 映画は明日から公開されるが、動員数がどのくらい行くか楽しみである。
 なお、ムーア監督のインタビュー動画はこちらから)はこちらから見ることができる。

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

カレンダー

プロフィール

PSILA

Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

最近の記事

カテゴリー

トラックバック

 

コメント

 

リンク

ブログ内検索

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プラグイン

Powered By イーココロ!
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い にほんブログ村 政治ブログ 平和へ
にほんブログ村 ブログランキング参加中! あわせて読みたいブログパーツ

ジオターゲティング
FC2 Blog Ranking
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。