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叩かれる社会起業家

2009 - 12/21 [Mon] - 10:30

 元IT企業経営者で、今は病児保育のNPO代表である駒崎広樹氏が、自分のブログで「東洋経済」の特集記事に言及している。先週の同誌特集はアラウンド30歳の逆襲」というタイトルで、社会を変革させる可能性のある若手経営者・社会活動家を多数紹介している。
 「稼ぐが勝ち」で一世を風靡した堀江貴文・元ライブドア社長に代表されるように、数年前まではIT業界が、社会から注目されていた。ところが同氏のスキャンダル、拡大する一方の階層格差に起因する社会情勢の悪化に伴い、若者の多くはNPO法人の経営など「社会起業家」を目指すようになった。
 しかし、この傾向について、かつてメディアで「ITベンチャーの旗手」と持ち上げられた経営者の一部からは、彼らを非難するコメントを出している。簡単に言えば
 「社会起業家が増えているというが、その前にすべきことがある」
 「もし仮に景気がよければ、社会起業家にはならず、今も外資金融やベンチャーに在籍しているはず」
 「自己の満足という点で、それ(マッキンゼー→ボランティアなキャリアの人)は長続きしない」
というのが彼らの主張である。
 私個人はというと、ボランティアの世界にビジネスの論理が入ることに抵抗を感じる人間である。NGOが会員収入以外に物品販売をすることに抵抗を感じないのに、会社、それも営利目的を標榜するNGO・NPOに胡散臭さを感じるのは「ビジネス=過酷なノルマ=常軌を逸した営業活動」というイメージが、私の頭の中に刷り込まれているからかも知れない。社員達は「社会に貢献する仕事をしている」と思っているのかも知れないし、そう思わないとこういう活動なんかできないとわかっているつもりなのだが、その活動が有意義なことをやっているのかを判断するのは、あくまでも当事者ではなく「世間」であり、世間に認知されない活動は「自己満足」に陥りがちである。
 これは「社会起業家」同様、世間に急速に広まりつつある「環境ビジネス」にも言えることである。先日の記事でも書いたのだが、先日お台場で開かれた東京エコプロダクツに出かけて、その雰囲気に違和感を持った。そりゃ、環境に関心を持つ会社が増えるのは、私も嬉しい。しかし、ブースに出展している企業の中には、パワハラや過剰なノルマを社員に強いて、会社の労働環境を悪化させたり、裁判沙汰になっている会社も複数あった。実際ブースで活動している人たちを眺めてみると、彼らの多くは派遣会社からやってきたバイト、モデル事務所からコンパニオン、それに会社のインターンといった、安くこき使える人たちを大勢見かけた。彼らの姿がなくならない限り、エコ活動をやっているから,これまでの悪行は水に流そう、目をつぶろうという雰囲気には、私は明確に異議を唱え続けるだろう。

 だから、私は駒崎氏ら「社会起業家」らが、藤田晋ら「IT業界」の若手リーダー達にがっかりする気持ちもわかるのだ。確かに先日のtwitterでは、社会起業家らが批判されるのは「結果」を出せないからだという意見が流れていた。しかし「社会(慈善)企業」というのは他とは違い、長期的なスパンで見つめる必要がある業種である。それ以前に「私はこれこれの分野で弱者のお役に立ちたい。だから起業します」という気持ちが、経営陣にないといけない。今は社会企業がブームだ、儲かりそうだから参入しましょうという気持ちで起業されたら、利用者にも良心的な業者にも迷惑をかけるだけだ。
 社会起業家を非難している人たちは、自分がちが起業した時も、各方面からバッシングを受けていた経験がある。バッシングを受けながらも彼らは「自分達のやっている事業は、いつか世の中のためになる」を歯を食いしばってバッシングに耐え、会社を大きくしていった。努力の甲斐あり、彼らは大きな成功を収めた。 だが残念ながら、大きな成功を収めた人物というのは、得てして成功する前の情熱をなくし、だんだんと保守的になっていくものである。そして彼らもまた例外ではなかった。東洋経済の記事に出てくるIT経営者の人相は、10年前より悪くなっていたことに驚いた。彼らのインタビューを見ると、初心を忘れ、一定の地位を築いた自分達を脅かす物の存在を認めず、何か口実を見つけて潰してやろうという魂胆が透けて見える。そして、私はこんな感想を持つ。
 「彼らはいったい何のために起業し、何のために会社を持っているのだろうか?」と。
 断っておくが、私は社会起業家を無条件で賛美しているわけではない。本来「社会企業」とはボランティアの延長線上にあり、ボランティアとは日々の社会人生活で培った技術・知識・経験を社会に還元することである。言い換えれば、社会起業家のリーダーというのは、酸いも甘いもかぎ分けた、人生経験豊かな人物であることが望ましい。若さと情熱が勝るケースもあるが、「愛している」という言葉だけで人生が幸福にならないのと同じで、高い理想を掲げて起業しても、知識と経験、それに人脈が伴わなければ、成功はおぼつかない。世間から「社会起業家」が胡散臭く見られているのは、リーダー達の多くがろくに人生経験のない若者だからだろうと、私は思っている。
 だからこそ、私には大きな社会的成功を収めて欲しいと思っている。理想と現実の間には甚だしいギャップがあるが、諦めてしまっては世の中は変わらない。少しずつ、少しずつ社会を変えていくこと。彼らには一番求められているのは、小さくても、利用者から「ありがとう」といわれる実績の積み重ねである。その積み重ねが大きくなった時・・・彼らの掲げる理想は、現実となる。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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