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『祝の島』座談会・1

2010 - 02/07 [Sun] - 10:05

 今年の夏、上関(かみのせき)原発建設問題で揺れる祝島(いわいしま・山口県)の風景と、その地で暮らす人たち日々を扱ったドキュメンタリー映画「祝(ほうり)の島」という映画が公開される。それに先立ち、1月28日にスペースカフェ・ポレポレ坐(東中野)で『祝の島』座談会の第3回目が開催されたので、その様子をご報告したい。今日は、座談会に先立ち公開された映像の様子を、かいつまんでご報告する。なお発言は要旨であり、私のメモを元にしていることを最初にお断りしておく。

 出演者
 纐纈(はなぶさ)あや:映画「祝の島」監督
  
 ゲスト
 内藤 いづみさん(在宅ホスピス医) 

 司会進行
 山秋 真(ライター)

 映像公開の前に、纐纈さんから挨拶があった。

 初めて祝島にやってきた時、強烈で、明るくて、痛快で、加わっただけで元気になってしまった。あの時のうれしさは忘れられない。きちんとした映画を作ろうということで、映画制作がはじまった。
 島の人が対峙にしているものがなんなのかをを知りたい、映像を記録したいという気持ちから撮影を開始。現地で自炊しながら撮影していた。クランクアップは昨年12月で,今は編集中、今年12月に公開したい。一人でも多くの人に見てもらおうと、4月26日にイベントがあるので、その時にお披露目したいと思っている。
 この座談会は原発だけでなく、いろんな事を楽しく話す場を設けたいという気持ちからはじまった。今日は地域で最期を迎えるというテーマで話を進めたい。島に通い始めて、すごく大きなことに気がついた。祝島の住民は高齢者が78%で、ここ最近は急カーブで高齢化が進む。祝島は30~50歳代の層がほとんどいない。それは仕事などで島の外に出てしまうからだ。自分達の代で島の営みの連鎖が終わろうとしている、それが原発以前に大きなことだ、街自体が元気だったら原発誘致ということにならなかったのではないか。内藤泉さんが祝島に来ることになって、今回の座談会につながった。
 この映像は、祝島のジジババの映像満載である。私が惹かれた島の姿が伝わればと思う。

 (ここから映像)
 冒頭、84歳と82歳の老夫婦が出てくる。旦那さんは前日に自宅付近で転び、足を打撲して病院に行ってきた。妻は子供が住む家に「心配しなくていい」と電話を入れる。
 祝島の産業はミカンとビワが主である。あの棚田は圧巻で、どうやったらいいのかと試行錯誤して撮影した。あの棚田に通えるのはたぶんあと1~2年だろう。彼らが旅立った後は、あの田畑は原野になって朽ち果てるに違いない。彼等が「反原発活動」をしているのも、単純に生まれ育った島を守りたいという一心からである。
 島内の移動手段はトラクターが中心だ。島内は道が細い上に坂が急なので、軽自動車が入ることができないからである。先にも書いたとおり、島内の人口はだんだん高齢化が進み、先祖代々の墓の手入れも一苦労である。お祭りが終わって、舞台装置を撤収するのは若手の仕事だが、若手といっても、年齢は50代を超えているから、世間から見れば立派な「壮年」である。
 次に出てきたのは、90歳の末期ガンの患者である。彼女は当初「余命3ヶ月」といわれてきたのだが、最終的には余命を告げられてから、10ヶ月間も生きながらえることができた。あまり長く生きている、しかも意識ははっきりしていて、傍目には末期ガンとは思えず、いうこともしっかりしているから、家族と主治医の間でこんな会話があった。
 家族「ゴールデンウィーク中、旅行に行ってきてもいいですか?」
 主治医「行ってきていいけど、国内のほうがいいかもね」
驚くべきことに、夏休みにもこれと同じ会話が繰り返されたのである。
 そして9月、ついに「そのひ」がやってきた。
 敬老の日、患者は昏睡状態に陥り、眠るように息を引き取る。
 枕元に家族がやってきて,彼らは一斉におばあちゃん、おばあちゃんと声をかける。
 おばあちゃん、よくここまでがんばったね。ありがとう、おばあちゃん…。
 幼子もやってくるが、なにが起きているのかわからないようだ。
 愛する家族に看取られて、老婆は静かに旅立っていく…。

 原発建設問題で揺れている島を扱っているから、彼らの原発反対運動の様子も収録されている。といっても、そこに展開されているのはありきたりの反対運動ではなく、非常に牧歌的な光景である。住民の表情には、悲壮感はない。かれらにとって「原発反対運動」は、イベントの一つであるという感覚だ。収録した日はあいにくの悪天候だったが、島の住民達は声高に「反対」のシュプレヒコールをあげるでもなく、黙って中国電力関係者と対峙していたのが印象的だ。

 住民になにが楽しいかと聞いてみると、海や山に行くことだという。この島で死にたいんだということは彼らの共通の願いで、その思いは切実だ。島内は診療所があり、2年前から医者がいるが、入院・介護できる施設がないため、いざというときは島の外に出なければならず、それを怖がっている。原発で 膨大なエネルギーを使ってきたが、安心して最後を迎えていくにはどうしたらいいのか,そういう体制を整えていかなければならないと行政側も思っている。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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