貧乏人が綴る、以前運営していたHPの日記コンテンツを引き継ぐブログ。

  平和を希求する中年男PSILAのつぶやきのナビゲーター   トップページ > スポンサー広告> エコイベント > ABSレポート・2  

スポンサーサイト

-- - --/-- [--] - --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ABSレポート・2

2010 - 02/23 [Tue] - 11:21

 読者の皆様、こんにちは。
 昨日に引き続き、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に関係するシンポジウムの様子を報告します。
 今回は、外務省国際協力局地球環境課長・水野政義氏の講演(要旨)です。
 私のメモを元にしているので、ところどころ不正確なところがあるかも知れないということをご承知ください。

 外務省国際協力局地球環境課長・水野政義氏
 遺伝資源への アクセスと利益配分(以下、ABS交渉)について説明する。外務省では環境のことを中心になってやっている。気候変動以外のことを担当する。COPで各国に対して日本の立場を主張している。
 この条約は1993年に発効した。生物多様性の保全、持続可能な利用、遺伝資源の利用から生じる利益の公正な配分を国際的にしっかり手当てしようというのが目的になっている。環境関係の条約は親条約があり、その下の議定書で細かいことが規定されている。カルタヘナ議定書が1993年に制定された。自然そのものに悪影響を及ぼさないよう、輸出国は輸入国の許可を求めるという内容だ。
 遺伝資源の利用公平配分についてこれに1条を割いている。遺伝資源は世界共通の財産という見方が一般的だったが、’70年代に起こった各国ナショナリズムがおき、各国は自国資源に関する権限は、その国に属することが規定された。これは画期的なことである。これを各国がどう使うのかは規定がないため、今問題が起こっている。
 第2項では、遺伝資源を利用する場合はアクセスを改善しなければいけないという、前文と全く違うことが書かれているために揉めている。そのためその国に対し、利益がしっかり確保しなければならない、持ち主と契約して欲しいということが定められ、事前に持ち主の事前の同意を求めなさいということを決めた。第7項で、利益を構成公平に配分するため、各国は何らかの措置を執りなさい、それは相互に合意する条件で実施することが書かれている。

 15条1項が国の主権を認めたので、各国は国内法を整備するようになった。裁判に訴えられたら、その国に対する権利侵害にされるが、全面的に認知されていないため、’02年にガイドラインが制定された。事前同意というのは、制度的ガイドラインではなく、利益配分を法的条項に基づくガイドラインを作ったが、あくまでも任意に過ぎず効果が薄いことから、国際的枠組みを作るべきだという動きが起こった。伝統的知識についても保護しようと、途上国支援をどうしよう、アクセス、利益配分について議論になっている。だがこのレジームは妥協の産物で、押しつけられては困る、当事者の自由にして欲しい、拘束力のある方法を設定しろという意見が続出している。そして伝統的知識についても保護しよう、途上国支援をどうしよう、アクセス、利益配分について議論に話は進展し、一昨年は今年のCOP10までに決めようということになった。
 資源を提供することについて、資源提供国側ではあまり問題はややこしく思っていない。問題は利用者は先進国企業であり、途上国からそれらの資源を持ち出す場合、事前の許可を得ないまま持ち出しているんじゃないか、こういうケースはかなりあるといわれる。その場合、資源利用国の政府はなにができるか?他国法律違反者をどう取り締まるかわからない。いくつかの分野において適合すれば、そのままできるか、利用国の政府が直ちに取り締まれるのかが問題になっている。提供国は発展途上国が多いが、これらの政府が制度運用を恣意的にやっている可能性は捨てきれず、提供国に制度を守らせることを誓約させることが課題になっている。
 今は手続きを違反したのかどうか、特許出願の時に網を張っておこう。遺伝資源を用いた場合、情報開示しなさいという制度を議論している。難しいのは、各国でやっている事前違反がわからないため、それがわかるようにするシステムを作ろうとしているのだが、特許出願側に負担がかかり、自国の制度に反映できないと先進国側が反論している。実際、多くの企業は自分で資源を持ってきている場合以外に、他所から資源を持ってきているために出所がわからないというケースが多く、そういう場合は特許出願ができなくなる。情報開示できないと、特許出願そのものが取り消しになるため、運用が難しいとしている。先進国を中心とした利用国側は、そのためのアクセスを改善して欲しい、資源保有国側が自分達の主権があるのはいいが、それなりの制度を求めるのなら、提供国側もアクセスを改善して欲しいと主張している。 範囲は生物製品を対象とすべきか、訴求適用を認めるべきかという問題がある。国際法では訴求権を認めないというのがルールになっている。植物遺伝資源、病原体をどうしたらいいのかで揉めている。人の健康に関することも条約対象外にしましょうという意見も、先進国の間から持ち上がっている。

 <了>

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

カレンダー

プロフィール

PSILA

Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

最近の記事

カテゴリー

トラックバック

 

コメント

 

リンク

ブログ内検索

RSSフィード

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プラグイン

Powered By イーココロ!
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い にほんブログ村 政治ブログ 平和へ
にほんブログ村 ブログランキング参加中! あわせて読みたいブログパーツ

ジオターゲティング
FC2 Blog Ranking
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。