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宮下公園に迫る危機・1

2010 - 03/31 [Wed] - 10:52

 26日、渋谷区勤労会館で開かれた「民主主義の貧困~渋谷区はどこにいくのか?」というシンポジウムに参加してきた。このシンポジウムは、OurPlanet-TV(以下「アワプラ」)が中心になって(というより、ほとんどアワプラしか取り上げてくれないのだが)追いかけている「宮下ナイキパーク」問題について取り上げた、3回連続のシンポジウムの最終回としての企画であり、この公園計画に反対している活動家、プロスケーター、新聞記者らがパネラーとして参加し、この計画の問題点や、渋谷区のぞっとする現状が次々と明らかになった。
 この計画のどこが問題なのか?それは、渋谷区が本来なすべき民主主義的な過程をすっ飛ばし、いきなり結果だけ発表するという、まことに強権的な行政手法にある。
 話題になっている宮下公園は、山手線と明治通りに挟まれた、細長い公園である。渋谷駅から徒歩5分圏内という絶好の場所にあるにもかかわらず、最近はホームレスが居住しているため、一般には「危ない場所」として認識されているようである。現有施設はトイレ、フットサルコート、児童向け遊具が設置されているが、利用者はさほど多くない。
 この公園の「ナイキ化」がなぜ問題なのか?それは渋谷区が「ネーミングライツ」と称して、区内の施設に企業の商品名をつける事の先駆け的存在だからである。
 2005年9月30日の渋谷区定例議会において、鈴木けんぽう議員(民主党)が、渋谷公会堂のネーミングライツ販売を提案している。彼は翌年6月8日の定例会でもこの問題について取り上げているが、3ヶ月後にキリンビバレッジが電通経由で渋谷公会堂のネーミングライツを取得し、10月1日から同公会堂は新たに「CCレモンホール」としてオープンしている。さらに渋谷区はネーミングライツの権限を公衆トイレを対象に広げ、一般個人でもネーミングライツを取得できるようにしたが、さすがに公衆トイレに時分の名前を冠する奇特な人はおられないようで、個人の名を冠した公衆トイレは現在も聞いたことがない。
 そして、このネーミングライツ問題と宮下公園は、かなり密接に関わっている。
 2003年6月6日の定例会で、伊藤たけし議員(保守系無所属)が、宮下公園にフットサルコートの設置を提案している。ところがこれに反対するNPO法人「渋谷区を美しくし隊」らが、「宮下公園の再生に関する陳情」を翌年9月22日議会にした。だが最終的には6月17日、フットサルコート2面が、宮下公園に設置・開場された。管理を受託されたのは不動産会社の(株)Fidoで、選定理由は運動施設業務に実績があるというのが理由である。

 さて、NIKE社が渋谷区にネーミングライツに関する提案をしたのは、2008年2月6日である。たいとるに「プロジェクトに関する弊社からのご提案・要望事項について」とあるとおり、NIKEからの各種提案、要望がこの書類にまとめられているのだが、提案書の第6項「ブランドの維持」には
 「特別な事情がない限り、完成した施設には手を加えないこと」
 「イベント等において、建築物に着いたブランドロゴを覆い隠さないこと」
という趣旨の文言が入っている。さらに違和感を感じるのは、第7項「イベントなどへの貸し出し(無料・有料の別にもかかわらず」に記された文言である。あまりな言い草なので、全文を転載する。


 「投資に対し拝受させていただく効果として、前記の通り、再生された公園に対する弊社ブランドの維持がございます。そのため、宮下公園の弊社イベント活動への貸し出しをご検討いただくとともに、弊社に対し、他者の実施するイベントに対する内容の事前確認と承認・否認の権利をいただけると幸いです。なお、当該プロセスと貸し出しに関わる諾否にまつわる権利付与の希望は、弊社の競合排除を目的にしたものであり、決して渋谷区(及び関連団体)主催のイベントを排除するようなものではございませんので、趣旨をお汲み取りいただき、ご検討を賜りますようお願い申し上げます」。

 わかりやすく「翻訳」すれば、こういう事だ。

 「この公園プロジェクトは、我々の儲けのためにある。だから、イベント開催は我々が開催するイベントが優先される。競合他社と我々に反対する団体が主催するイベントは、この公園の開催は絶対に認めない」。

 渋谷区云々の文言にしても、今の渋谷区政がNIKEに協力的だから排除しないと言っているが、もし渋谷区区長選で「政権交代」が起こり、新しい渋谷区長がNIKEに批判的なイベントを、渋谷区(とその関連団体)が主催したら、NIKEは拒否権を行使しますよと、大家である渋谷区を脅しているようにとれる。
 断っておくが、公園改修にかかる費用はNIKEが払うが、公園の管理は渋谷区が行うことになっている。その証拠に、前記の「プロジェクト」案では、NIKE側はロッククライミングスペースを計画しているが、必要な指導員は会場に常駐せず、運営にも関与しないと明言している。単純に言えば、オレたちがカネを出すのだから黙って渋谷区は要望を聞き入れろ、ということである。普天間基地を巡る日米関係と全く同じ構図ではないか?おまけに渋谷区は、これらの事実を議会に諮ることなく、区長の独断で決めてしまったのである。
 実際、宮下公園の改修計画について、渋谷区が提出したプランとNIKEが提出したプランでは、様相が大きく異なっている。前者の計画案では、スケートボードとクライミングウォール、階段(2つ)とエレベーターを新設するとともに、現在ある遊具施設を撤去し、その跡地に新たに広場を新設しようというものである。 
 ところが、NIKE側が提出したプランは、これとは大幅に異なっている。区側での計画にあるスケートボードエリアは大幅に変更され、現在ある現場事務所を撤去し、跡地にオフィス・カフェ・イベントスペースがある「コミュニティーセンター」を設置する。そのまわりの土地は「24H AREA」と改称する。この地域だけ24時間開放とするのだろうか(公園は「24時間開放」が当たり前なのに!)?それ以上に問題なのは、区側の計画にある「広場」(繰り返すが、現在ここは児童向けの遊具が設置されている)を大幅に縮小し、浮いたスペースに新たにバスケットコートを設置する、というものだ。
 ここにバスケットコートを設置するのには理由がある。2004年5月23日、渋谷区は区内の公園に、ナイキとタイアップして「ジョーダンコート」という名のバスケットコートを設置した(そのときは、マイケル・ジョーダン氏も来日している)。ところがバスケットコートの騒音が想像以上にヒドかったらしく、近隣住民からクレームが殺到した。こういういきさつから考えると、おそらく今回の「ナイキ公園」計画は、ナイキ側への「お詫び」ではないかと勘ぐりたくなる。実際、今回の「ナイキ公園計画」と「ジョーダンコート」設置推進に動いたのは、全く同じ人物である。
 また、今回の改修計画では、公園の外側全体を高さ約3.4mの鉄板で覆うことになっている。一般人が使う公園を、何で鉄板で覆う必要があるというのだ?
 
 反対運動は2008年6月頃から活発になっているが、渋谷区側はそれらの動きを一切無視している。NIKE側に至っては、反対派との接触すら拒否している。今月24日には、ナイキ側による工事説明会が開催される予定だった。ところが会場には渋谷区公園課の人間と区議会議員がやってきたが、肝心のNIKE社員は姿を現さなかったという。いくら何でも、人をバカにしていないだろうか?

 以上が、この問題の概略である。
 この問題については、当ブログでも数回に分けてご報告するつもりです。

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Author:PSILA
「平和」・「自由」・「平等」を愛する、ワーキングプア階層に属するしがない中年フリーター。
ひょんなことからボランティア精神に目覚め、某NGO主催のクルーズに参加したことがきっかけで「9・11」以降都内近郊で開かれた平和関係イベントに積極的に参加し、その模様をネットに公開するようになる。
このBLOGは、生活苦と闘うワーキング・プア中年男性フリーターの軌跡を綴るものである

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